2002-06-04 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第13号
私たちは、毒入りワイン回収は新聞広告、酒屋の店頭表示など回収に国が躍起になって当たったことを比較して詰め寄りますと、ワインは国民全体の問題であるからと言ったのです。血友病患者を一般国民扱いしないばかりか、血液事業が国民全体の生命にかかわる国家政策という責任感すらも感じられませんでした。 炭坑のカナリアは人より先に危険を察知して警告します。
私たちは、毒入りワイン回収は新聞広告、酒屋の店頭表示など回収に国が躍起になって当たったことを比較して詰め寄りますと、ワインは国民全体の問題であるからと言ったのです。血友病患者を一般国民扱いしないばかりか、血液事業が国民全体の生命にかかわる国家政策という責任感すらも感じられませんでした。 炭坑のカナリアは人より先に危険を察知して警告します。
そういう中で、ドイツ、フランスなどの毒入りワインを初め、ソ連のチェルノブイリ原発事故による放射能汚染や、ECが輸入禁止したアメリカのホルモン剤入り牛肉、発がん性が強いカビ毒に汚染されたナッツ類、中国産ウナギや台湾産クルマエビにオキソ燐酸薬物が残留するなど、輸入食品の安全に関する事件が後を絶ちません。現在、輸入食品の検査員は全国でたった八十名です。輸入食品の行政検査率は五%前後です。
取引商社どのくらいなのか、三十六商社、ここにいただいておりますが、全部申し上げるつもりはありませんけれども、いつも名前に上がってくる問題の三菱商事を筆頭に、これはジエチレングリコールのあの毒入りワインのときも出てきたんです。たばこのディカンバという成長促進剤ですか、そのときにも出ているんです、この三菱商事を含めてそれから三井物産、住友、伊藤忠などなど大手全部あるわけです。
というのでしょうが、しかし、現実にこういう毒入りワインが入ってきているわけですから、すべての食品に疑惑を持って、その安全性につきまして厚生省は懸念を持って、そして書類審査だけではなしに、品物自身を全数検査するぐらいの体制をつくってもらわないことには安心できないのですよ。
だから厚生省は、さっきの毒入りワインの問題も、それは何も添加物が書いてなかったから、あたかも責任ないような答弁を繰り返しているわけですよ。添加物の記載がないことが、逆に言えば、厚生省がきちっと検査をして、そのことを摘出して国民に安心させるのが厚生省じゃないですか。書いてないから、これは厚生省は責任ない、こんなことでは国民は安心できないのですね。どうですか。
問題の毒入りワインなんですが、マンズワイン社が今、山梨県の方から営業停止処分を受けておりますけれども、問題のマンズワイン社がジエチレングリコール入りのワインすりかえを行った、その点なんですけれども、このジエチレングリコール入りワインというのは、オーストリアのステファンハーラー社から三菱商事を通じて輸入したもので、国産にもブレンドして販売していたということなんですね。
○服部信吾君 まあ、きょうはこの程度にしておきますけれども、次に毒入りワインについて若干お伺いしたいと思いますけれども、まあ、この問題については大変国民の間でも心配をしておるところでございますけれども、マンズワイン社の社長を初め全役員が辞任したと、辞任したから済めばいい、こういうもんじゃないと思いますけれども、厚生省としても二回、この立入調査をしたと。しかし、二回とも何かだまされたと。安全宣言を。